ページ番号1001736 更新日 2024年12月6日
あまり聞き慣れない言葉ですが、調理中のガスコンロの火や仏壇のろうそくの火などが、「今着ている服」についてすぐに燃え上がる現象を「着衣着火」と言います。
衣類の袖口などから着火する場合が多く発生していますが、腹部などから燃え出すと大変危険で重度のやけどや死亡にまで至ることが非常に多くあり、大変恐ろしい現象です。「着衣着火」は、ちょっとした不注意で誰にでも起こりうる現象でありますが、大変危険であるにもかかわらず、意外と知られていない現象です。
平成25年版消防白書によれば、24年中における住宅火災による死者のうち、放火自殺者を除く1,016人を着火物別で分類すると、第1位が寝具類で142人(14.0%)、続いて衣類が93人(9.2%)となっており、死者防止対策としての着衣着火への対応の重要性が判ります。
毎年、着衣着火によって全国で100名前後の方がお亡くなりになっている中でも、高齢者の割合が著しく高く、その原因として高齢化による判断力や運動機能の低下に加え、火が見えにくくなることが要因のひとつであるようです。
特に青色系の色が分かりにくくなる傾向があり、白内障になると、この傾向が更に強まりますので、高齢者の火の取り扱いには十分注意が必要です。
フラッシュ現象
生地の表面が起毛している場合など、生地が空気を含んで燃えやすい状況になっているときに発生しやすく、特に、表面に綿・レーヨンなどの毛羽のあるものは十分に注意しないと簡単に着火します。このように、わずかな炎の着火で短時間に衣類の表面を火が走る現象を「表面フラッシュ現象」と呼びます。
一般的な注意点
具体的な注意点
衣服に火が着いた場合には、手ではたいて消すことは困難です。
すぐに水をかぶって火を消してください。水道の水、流しの洗い桶の水、浴槽の水、花瓶の水、飲み物など近くにある水を火にかけてください。
身辺に水がない場合は、走り回らないでその場に転がって、燃えているところを地面におしつけて消火してください。走ると、かえって火の勢いを大きくしてしまいます。
倒れることで顔の前に火が上るのを防ぐ効果もあります。 衣服の火が消えたら、すぐに消防署(119番)へ通報してください。
やけどをしてしまったときは、水道の流水で冷やしてください。救急車を呼ぶ必要がある場合は119番へ通報して到着するまでそのまま冷やし続けてください。
※事例の中には、死亡事故に至った例もあります。
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