子供の応急手当

ページ番号1001684  更新日 2019年4月22日

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子供のやけど


子供のやけど

1)子供のやけど
 子供の場合、皮膚も薄いですし、火傷範囲が広いと、ショック状態になり命の危険にもなりかねません。子供が火傷した時は、周囲で判断するのではなく病院で治療してもらいましょう。子供のやけどを予防するには、やけどになる可能性のものから子供を遠ざけることが大切です。寒い冬にはつい子供に湯たんぽや電気毛布、カイロを与えたくなりますが、これは低温やけどの原因でもあるので、十分に注意してください。


冷却処置

2)やけどをした時の応急処置
やけどはとにかく患部を流水で冷やすことが大切です。時間は1530分程度が目安ですが、冷やしすぎると低体温症になってしまうこともありますから、注意が必要です。流水で冷やせない部分の場合は、清潔な濡れタオルで何回も冷しましょう。明らかに広範囲・重度のやけどの場合は、患部を清潔なタオルで覆ってすぐに病院に行ってください。

3)衣服は無理やり脱がない、脱がせない
 衣服を着ている部分に熱湯をかぶってしまった場合などは、衣服を着たまま流水で冷やすようにしてください。無理に衣服を脱がそうとするとやけど部分の皮膚も一緒にはがれてしまうことがあります。

熱性けいれん

   かぜなどのウイルス感染症で高熱がでたときに、短時間の全身けいれんを起こす、乳幼児期に特有な神経の病気です。
15人に1人くらいの子どもが熱性けいれんを経験するといわれており、子どものけいれんの原因で一番多いものです。

   脳波検査などでも異常はなく、学齢期になるまでに自然に治ってしまいます。

注意すること
・体を揺すったり大声で呼んだりしない。
・口にタオルを入れるのは、窒息の危険があるので禁物。
・吐いたときに窒息しないよう、顔を横向きにし、できるだけ静かに寝かせる。

・けいれんが長く続く場合や、けいれんがおさまっても意識が回復しない、呼吸がおかしい場合には、すぐに救急車を呼ぶ。

のどに何か詰まった


背部叩打法

1)背部叩打法(はいぶこうだほう)
 1歳未満の子は、うつぶせにした体を片腕に乗せ、指であごを支えます(1歳以上の子であれば、膝を立て、太ももに子のみぞおちを圧迫するように乗せてもよい)。頭を体より低く保ち、手のひら全体で、肩甲骨と肩甲骨の間を、異物が取れるまで強くたたきます。


腹部突上げ法

2)腹部突上げ法
 子供(1歳以上)の背後から腕を回し、片方の手で握り拳をつくり、へその上方(みぞおちより十分下方)に当てます。他方の手で握り拳を握り、すばやく手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。


    

異物を飲み込んだ

  誤飲は子供に多い事故です。気付いた時点で舌の奥を下のほうに押して、すぐに吐かせるのが原則。
 しかし、なかには吐かせてはいけないものもあるので、何を飲み込んだか確認してから対処しましょう。
     (1)意識障害がある。
   (2)けいれんを起こしている。
     (3)灯油、ガソリンなど揮発性の液体や強酸、強アルカリの誤飲
    
(4)ボタン型電池の誤飲。
     (5)血を吐いた。
     (6)とがったものの誤飲。

出血した


直接圧迫止血法

直接圧迫止血法
 きれいなハンカチやガーゼなどを傷口に当て、手で圧迫する。

大きな血管からの出血の場合、片手で圧迫しても止血できないときは、両手で体重を乗せながら圧迫止血をする。

骨折した


骨折の処置

1)骨折の見方
 ・激しい痛みを訴えている。

・腫れたり変形したりしている。

・傷口から骨の端が出ている。


2)固定処置
 患部を確認してから、骨折部分を固定します。身近なもので副子として使えるものがあればそれを利用します。

 ダンボールや雑誌、傘、木の枝などの硬いものを用意し、患部の関節の上と下が隠れる長さのものが適当です。副子と患部を三角巾やネクタイ、包帯など長いもので結んで固定します。変形しているときは、無理に伸ばしたりせずそのまま固定します。

 

 

鼻血が出た

 子供を抱っこするか座らせ、頭を少し下げて鼻をつまむように押さえる。
   鼻のまわりを冷たいタオル等で冷すと、血管が収縮してより止血しやすくなる。
   あおむけに寝かせると血がのどに流れ込み、吐いてしまうことがあるので注意。
   のどに流れ込んだ血は飲み込まず、吐き出させる。
やってはいけないこと
   首の後ろをたたいて出血を止める。出血が止まりやすくなるわけではない。

   ティッシュペーパーなどを鼻に詰める。取り除くときに再出血することがある。

 

熱中症


熱中症の手当て

直射日光の当たる場所や気温、湿度が高いところで長時間遊んでいて、急にぐったりして元気がなくなった場合は日射病が考えられます。顔色が悪く、冷や汗が出る、血圧が下がる、脈が速くなるなどの症状が見られますが、通常体温は上昇しません。一方、熱射病は体温の調節ができなくなり、皮膚は紅潮して体温は40度以上になりますが、汗をかきません。手当てが遅れると、全身の臓器障害により死亡することもあるので、一刻も早く医療機関で受診します。
  
   現場での手当て
 急に冷房の効いた部屋に入るより、まず木陰の涼しいところに移動し、衣服をゆるめ、あおむけで上半身をやや高めに寝かせ安静にする。
   ・皮膚が冷たかったり、震えていたりする場合は、タオルなどで皮膚をマッサージし、血行をよくする。
   ・乳幼児用のイオン飲料や薄い食塩水(500mlの水に食塩5gを加える)を飲ませる。
   ・水分を受け付けず、意識がもうろうとしている場合は、救急車を呼び、すぐに受診する。

このページに関するお問い合わせ

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