平成29年度 所沢中央消防署交通救助訓練
平成29年9月16日から平成29年9月30日までの間、三ヶ島分署総合訓練場に於いて所沢中央消防署高度救助隊、山口分署隊及び三ヶ島分署隊合同で訓練用車両3台(廃棄車両)を使用した交通救助訓練を実施しました。
訓練概要
近年、交通救助件数は自動車安全技術の向上に伴い減少傾向にあります。しかし、車両の構造が複雑化しているため、交通救助にはより高度な技術や経験が必要となります。
この訓練は、実車両を利用し構造及び破壊要領を学ぶことで、交通事故による要救助者を安全・確実・迅速に救出することを目的としたものです。
訓練開始報告
訓練風景
ガラスの破壊要領
フロントガラスに使用されている合わせガラスは、間にフィルムが挟まれているため割っても飛散せず、蜘蛛の巣状のひびが入ります。
フロントガラスは割った後にガラス専用のノコギリでフィルム及びガラスを切断し、除去します。
リアガラスに使用されている強化ガラスは、割ると粉々になり飛散するため、要救助者にガラス片が降りかかる可能性があります。
リアガラスはテープ等による飛散防止処置を図った上で割り、テープ等を切断し除去します。
救助器具を利用した車両の破壊要領
車両の破壊は人力では困難なため、数十トンの力を発揮する油圧救助器具を利用します。
油圧救助器具は先端のツールを換えることにより、押し広げたり切断したり様々な用途に使用することが出来ます。
レシプロソーと呼ばれる電動のこぎりは設定が容易で取り扱いやすいため、油圧救助器具に先行して金属等を切断する事ができます。
また、小型なため狭い空間でも活用できます。
その他訓練風景
実車両を用いた破壊訓練は貴重な訓練であり、職員の知識及び技術の向上に繋がるものとなりました。
本訓練は、現場で効率的な活動を行うため検証を交えつつ実施しましたが、実際の交通事故現場は限られた時間や活動スペースの中で要救助者救出のため、より安全・確実・迅速な活動が求められます。
今後も訓練を重ね、最善の現場活動に努めます。
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