天ぷら油火災を防ごう

ページ番号1001719  更新日 2019年4月22日

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天ぷら油火災は、天ぷらや冷凍食品を揚げているときに来客、電話、子供の世話などでこんろから離れるなどの、わずかな油断が原因で多く発生しています。

天ぷら油火災を起こさないために


天ぷら油火災イラスト

 天ぷら油火災を防止するのは、調理油過熱防止装置付こんろなど安全装置のついた調理器具を使用することなどが有効ですが、何よりも、いったんこんろに火をつけたら、絶対にその場を離れないことが大切です。
 どうしても離れる必要がある場合には、短時間であっても、こんろの火を消してから離れる習慣をつけ、火災を起こさないようにしましょう。

天ぷら油火災が起きるしくみ

 市販されている天ぷら油(菜種油、コーン油、大豆油等)は、その温度が発火点(約360~380度)以上になれば、火種がなくても発火して燃焼し始めます。
 一般的に家庭で使用する0.5~1リットル程度の天ぷら油(未使用のもの)を、家庭用ガスこんろで加熱すると約5分で揚げ物に適した温度(約160~200度)に達し、そのままの状態で放置すると約10分ほどで異臭とともに白煙が立ち始め、20~30分で発火点に達し着火します。
 また、天ぷら鍋の中に揚げかすなどが入っている場合には、それが灯芯となって200度近くで発火することがあり、加熱し始めて発火するまでの時間が短くなることがありますので、わずかな時間でも目を離したすきに火災になってしまうことも考えられます。

※万が一、天ぷら油火災が発生した場合には、次のような方法で消火を行いましょう。

炎が小さく(炎の高さ10cm程度)油面上をちらちら動き回っているような場合の消火方法

天ぷら油火災は、あわてずにまずこんろの火を止め、鍋を全面的に覆うふたをして空気を遮断することにより消火することができます。ただし、すぐにふたをとると再び発火するおそれがありますので、油温が十分下がるまで待ちましょう。

炎が大きく(炎の高さ20cm以上)安定した状態で燃焼しているような場合の消火方法


天ぷら油火災画像

 炎が大きい場合は、消火器などで消火するのが最もよい方法です。
 最近は、住宅に適したものとして開発された小型で軽量な住宅用消火器やスプレーのように使用するエアゾール式簡易消火具など、簡単に操作することができる消火器具がありますので、各家庭に1本備えておくと火災が発生したときに安心です。
 また、濡れたシーツ、バスタオルなどで鍋を覆い、空気を遮断することにより消火することもできます。
 この方法は、濡れたシーツ、バスタオルなどを鍋にかぶせる時に、炎でやけどをしたり、誤って鍋をひっくり返したり、鍋を全面的に覆うことができない場合もありますので、十分注意して行う必要があります。また消火後、安全な状態になったらガスの元栓を閉めることも忘れずに行ってください。

消火について注意すること

 「火には水」という発想で天ぷら鍋に水をかけると、炎が爆発的に拡大し、周囲に油が飛散して大変危険です。天ぷら油に火がついた時には、絶対に水をかけないでください。
 天ぷら油火災は、未然に防止するように心がけることが大切ですが、火災が起きた場合には、あわてず落ち着いて対処することが求められます。天ぷら油火災の危険を十分認識し、初期消火の方法など、いざというときの行動力を身につけておきましょう。

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